麻生市民館
「麻生市民館なんだけど、思わず小三治さんのチケット取っちゃったんだ。行かない?」
「どこ、それ?」
「新百合ヶ丘」
と、この独演会を誘われたのは2ヶ月くらい前のことでした。
行くんです。
どこへだって行くんです。
もうすぐ70歳になる師匠の噺なら、どこへだって行って聴いておかなければいけないんです。
昨年、放送された『プロフェッショナル・仕事の流儀』の小三治の回を見た人なら、みんなそう思うはずなんです。
あー、これは、今のうちに聴いておかないと後悔することになるな、と。
小田急線快速急行ってやつは恐ろしく早いですね。
下北沢の次は新百合ヶ丘まで止まらないんです。
思っていたよりも遥かに早く川崎麻生市民会館に到着しました。
口開けは、弟子の一琴の『権助芝居』
勉強熱心な一門だけあって、やはりそれなりに聞かせます。
驚いたのは、その一琴が下がったあとです。
出囃子は、小三治の二上がり鞨鼓です。
「えっ、もう小三治なの?じゃあ、今日は2回話してくれるってこと?」
その通りでした。
マクラもたっぷりの『転宅』と、少しの休憩を挟んで『小言念仏』。
つまり、あとは小三治オンリー!
素晴らしい切れ味そしていつもの心憎い『間』
「皆さん、NHKのあれ見たでしょ?あれは、本当に暑い誰でもへばりそうな時をチョット流しただけですよ。俺はまだまだ大丈夫だよ!」
こちらの心を見透かしたような師匠の言葉に安堵しながら大笑いをさせていただきました。
反省会は新宿に戻って『思い出横丁』
安っぽいやきそばとビールは、最高の取り合わせです。



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