2018/12/12

あの人にもおでんと熱燗を

一万人の第九・中野クラスの打ち上げまであと6日。
Mくんが現在も作りこんでいるクラスの映像上映が、この会の大きな売り物のひとつです。
せっかく作った動画が、当日見られないなんてことになったら大変です。
ならば実際にやってみないといけないね!
ってことで、また新宿まで下見です。

下見が主なのか、そのあとの反省会が目的なのか分からない幹事が4人集まっての調査活動です。

ネパール人の店長と初めて会えました。
今までは言葉が通じない感じの店員ばかりでしたが、店長はちゃんと意思の疎通が出来たのでちょっとほっとしました。

私が持って行った市販のDVDも、Tちゃんが焼いて来たDVD-Rも再生が出来ました。
しかし、3種類の方法でDVD-Rに焼いて来たので、方式によっては上下が切れてしまったりすることが分かり、まさに実踏調査したことに意味があったということです。

調査に満足した我々は大久保のおでん屋『お多八』へ。

色は濃くても、味は絶妙なお多八のおでんをつつきながら燗酒をとったりやったり。

打ち上げのこと、そして来春に予定している一万人の第九本番のDVD鑑賞会についても話を進めます。
どこからこんな情熱が出て来るのかな。
金儲けでもなんでもないのにね。

そんなこととは関係なくても、寒い夜におでんと熱燗。
いいですなあ・・・

ベートーベンは、こんなことしたことなかったでしょうねえ・・・

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2018/12/11

田楽・湯屋・居残り

トリは一之輔さんだし、大好きな圓太郎さんも出るしってことで池袋演芸場へ。
同行のいとこのJちゃんが席を取っておいてくれたので座れましたが、普通に行ったのでは立見でした。
やはり、この顔付ならそうなりますかね。

私が入ってからの演目は、

〇一蔵 猫と金魚

この人は、まだ勢いだけの人ですかね。


〇小駒 (二つ目昇進披露) 高砂屋

この人は、とんでもないサラブレッドなんですね。でも志ん生、志ん朝、馬生という大看板と血がつながっているということは、本人にとってはとんでもないプレッシャーでしょうね。

〇ホームラン 漫才

安定の面白さ。

〇圓太郎 馬の田楽

面白い!この人は福岡の人なのに、北関東なのか東北なのか分かりませんが、そののどかな訛りでの語りが堂にいっています。いいですねえ。

〇久蔵 からぬけ

〇正楽 紙切り(トナカイ ・猪・ 紀平りか)

〇一朝 (今日が誕生日) 湯屋番

江戸の風が吹く。
出ていきなり客席から誕生日だと言われ、いつもの一朝だけにいっちょうけんめいを言わないという珍しさ。
それにしても、妄想していく若旦那の滑稽なこと、そしてそれを見ている湯屋の客の様子が浮かぶ名演。
この人は名人ですね。


〇小袁治 紀州

志ん輔さんの代演。正直、残念。少しの睡眠。


中入り

〇三朝 やかんなめ

温水さんみたいな顔だなあ・・・貧相だなあ・・・とネガティブに見始めましたが、意外に面白かった。

〇今松 半分垢

この人の、なんというか普通の面白さってものは、意外に好きなのですが、この噺はあまりやっていなかったんじゃあないのかなあ。ちょっと言いよどむ感じが気になりました。


〇アサダ二世 奇術しない

手品師なのに、舞台の上には手品の道具が出ているのに、トリの一之輔さんによれば、10日間、1回も手品をしなかったとのこと。
ここまでくると、1周回って面白い!

〇トリは、一之輔さんです。
この9日間の演目をチェックしていた我が家の芸能評論家が、「今夜は芝浜じゃない?千秋楽だし。」と言っていました。
確かに時期的なことからいってもありえるなあと期待していました。
短いマクラから語り始めたのは、
『居残り佐平次』
寄席では中々聴けない大ネタです。

勢いがある。
年齢的には40歳そこそこですよね。
この人が50歳になり還暦になった時には、どんな噺家になるのかな?
楽しみです。

それを楽しむためには、自分が健康でいなければなりませんね。

圓太郎さんの馬の田楽、一之輔さんの師匠である一朝さんの湯屋番、そしてこの居残り佐平次を聴けただけでも、この日の木戸銭はタダみたいなものですね。

これだから寄席はやめられません。
私は、やっぱり独演会よりも寄席ですね。

反省会は、これも安定の豊田屋で極軽く。

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2018/12/10

ダンスはどこで?

1年に1度だけ、わが街が沸き立つ日がやってきました。
関のボロ市です。
いいおじさんとなってからも、この日が来るとどうしてもワクワクしてきます。

この祭りは、12月9日、10日開催と決まっています。
よって曜日が変動するわけですが、今年は日曜、月曜の開催となったので、初日は混むだろうなあと思っていたところ、まさに予想通り。
昼間から歩きづらい程の人で賑わっていました。





この日、私は消防団員として警戒にあたることになっていました。

夕方、制服を着て詰所に集まり、巡回したり、花万灯籠が出る時には、いくつかのポイントに立って警戒をするのが仕事です。



この日、ニュージーランドから留学に来ているルーシーが、このお会式に来ると聞いていました。

彼女と会うのを楽しみにしていたところ、彼女は満面の笑みを浮かべながら、私がいる詰所に来てくれました。
やはりハンガリーから留学に来ている友達と一緒だったので、2人にチョコバナナを買ってあげました。
おじさんの鼻の下は確実に伸びきっています。





私は職務に戻り、彼女たちはさらに見物を続けています。

花万灯籠が本立寺を目指して、どんどん終結してきます。
その前後には、うちわ太鼓や鐘を打ち鳴らして、纏を振り回す講の一団が取り囲みます。
混雑のピーク、我々としても、万が一のことがあってはいけないと、警戒にあたっています。



そんな時、ルーシーからLINEが届きました。

「どこにダンス見ったほうがいいですか?」(原文のまま)

ダンスねえ・・・
確かにねえ・・・

ルーシーが、そう言うのなら、あれはダンスだな。
そう、あれはダンスです。

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2018/12/09

ゴール直前で

一万人の第九も終わり、久しぶりのラグビーです。
K社ラグビー部と長く定期戦をしているS社との対抗戦です。
K社も自前のメンバーが多くいるということなので、部外者の我々は練習と試合のお手伝いくらいで、いつもお世話になっているK社への恩返しをするつもりでグラウンドへ。

行ってみたところ、相手のS社のメンバーが少ないということで、我がクラブ同期の3人はS社側で出場することになりました。



これ、去年と同じパターンです。
そして、その時には意外に活躍出来た、いいイメージがあります。

ポジションはフッカー。生まれて初めてかもしれません。
まあスクラムはノーコンテストなので、なんとかなるでしょう。

しかも、フロントローは最後にブレイクするので、むしろポイントをサボってリベロのように自由に動けるってもんです。
本当はそうでもないでしょうけどね。

若手の試合も40代の試合も今回は多くのメンバーが集まったK社が勝っています。

それを受けてのオーバー50の試合です。
試合は一進一退。双方ディフェンスを頑張っています。私自身はそうでもありませんが…

その時は、試合が始まって10分くらい経った頃に訪れました。

敵陣22メートル付近で出来たポイントから右展開。私は当たり前のようにラインに残っています。

K社のディフェンスラインはちゃんと整っています。
隣にいた同期Iの手にボールが渡った時、私はちょっと外に膨らんでからトイメンのディフェンスとディフェンスの間にサッと走り込むコースを取ったところにIのパスが来て、一瞬にしてディフェンスラインを切り裂きました。

これね、我ながら本当にいいスピードでラインを切り裂いた実感があったんです。
前方には誰もいません。
30メートルほど気持ちよく走ってトライ!と思っていたらゴールライン直前で誰かに後方から綺麗にタックルされ、見事に倒されました。しかし、ゴールラインはあと50センチ先、片手でボールをライン上に押さえます。
トライです。
久しぶりにトライしました。

試合は、その後K社が2本トライしたことで逆転負けを喫しましたが、私の顔からニンマリは消えません。

双方でアフターマッチファンクション。

今年も、明治大学から八幡製鉄そして日本代表で活躍された快速ウイングのMさんがいらっしゃっていました。
御歳86歳。
矍鑠として、記憶も鮮明です。



そんなレジェンドMさんのお話を聴いたあと、さっきのトライの時に、私を見事に倒してくれたタックルをしたのは、そのMさんの息子さんだったと聞き、挨拶に行って乾杯をし、一緒に写真を撮っていただきました。



試合には負けたけれど、久しぶりにトライをして、そしてナイスガイと交流も出来、幸せな休日となりました。

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2018/12/07

最後はやっぱり

青蓮院から三条通を東へ、朝、預けた荷物を取出して、今回のツアーの最後に行ったのは、四条大宮の『立ち飲み・庶民』



相変わらず店は大混雑していたので、貴重品だけ持って、荷物は店の前に置いたままで入店。
我々に与えられたのは、とても二人でいるには厳しいスペース。
でも、それでいいのです。いや、それがいいのです。

隣の人と肩を寄せあい、壁側の人のオーダーの時には手渡しをしてあげたり。
まさに良き庶民の集まるところです。

提供される肴は、どれも美味しかも安い!
初訪問の妻も大喜びしています。







この日も、忙しいのに嫌な顔ひとつしないでキビキビ働く店員さんたちには感動すらおぼえます。

今回の旅は、もちろん一万人の第九に参加することがメインです。
似合わないタキシードを着て、世界的マエストロを中心に作り出す夢の世界の一員となれました。
得難い経験です。

でもやっぱり私は庶民なんだよなあ・・・

また東京に帰ったら、地に足をつけて、まさに地道に働かねばいけないのです。

会計をして京都駅へ。
持っていたチケットの新幹線が来るまで、まだ1時間余りあります。
ならば自由席で帰ってしまおうとのぞみに乗り込んで爆睡していました。

車掌さんが来ました。
検札です。

「これは指定された新幹線にしか乗れないチケットですね。正規料金をお支払いいただくか、次の新横浜で一度下車して、指定の電車に乗るかどちらかにしてください」

「えっ・・・」
確かに、格安で買ったチケットには、そんなことが書いてあります。
まさか1時間のために、2人で3万円も払えません。

新横浜で降りて、ベンチで1時間余り時間をつぶしました。
寒っ!

嗚呼、完全に私は庶民なんだよなあ…
しかも、結構ダメな庶民なんだよなあ…

一万人の第九2018ツアー 完

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2018/12/06

今日から運休

深夜に京橋のホテルに戻りバタンキュー。

それでも6時半に目覚ましで起こされ、シャワーを浴びて蘇ろうと努力をします。
この日は、妻の希望する比叡山延暦寺に行くためには、1日に数本しかないバスに乗らねばならなかったからです。

前日と同じうどんをすすって京阪で三条へ。
コインロッカーに荷物を預けて、適当な階段を上がって行くと、目の前に比叡平行きのバスが停まっています。
ラッキー!
と思いながらバスに乗ろうとした刹那、比叡平ってどこなんだ?
と不安になってきました。
まだ出発まで時間があったのか、運転手さんは乗っていません。

バス停の案内を見ると、比叡平行きの数分後に比叡山行きがあります。
危ない危ない。

そのバスをやり過ごし、暫く待ってもバスは来ません。

もう一度案内を見直しました。

小さな字で、12月2日まで運行。3日から運休と書いてあるではありませんか!
がーん・・・
この日は、まさにその3日。
冬期は山の上まで行かないってことなのね。

どうする?
さすがに滋賀方面に回り込んでケーブルで上がるのも現実的ではないでしょう。
なんとなく歩き始めてすぐに、道の反対側に『大原』という文字が見えました。

「大原は?三千院はいい寺だよ。寂光院はほとんど記憶がないけど・・・」
「大原行ったことない!」
ってことでバス停に行ってみると、ほんの5分後にバスが来ると時刻表は教えてくれます。

バスに乗って暫し仮眠。
なにしろ二日酔い&寝不足です。

バスを降り、山道を10分ほど上がったところにあります。三千院。





紅葉は終わりかけだけれど、それでも美しい。
時々雨の降る月曜の朝と言うこともあったのか、人が少ないことも古刹の雰囲気を味わうにはありがたいことでした。
抹茶とお菓子などをいただき、しばしぼーっとします。



うーん、いい寺です。

一度、バス停のところまで戻り、反対側にある寂光院へ歩きます。

「寂光院は記憶がないけど、まあ三千院ほどのことはないよ」
なんて言いながら行ってみると、ここは十数年前に放火により、お堂と仏様を消失していたんですね。
そんなことがあったことを忘れていました。



しかも行ってみて、沿革などを読んでみると、ここはとんでもない歴史があった寺院だったんですね。

大したことはないなんて言ってすみませんでした。

先日行った、壇ノ浦で亡くなった安徳天皇の母、建礼門院さまがいらしたところだったんですね。

旅の点と点が繋がりました。

その後、バスで三条へ戻り、五条の『弁慶うどん』でカレーうどんをいただいてから清水へ。


ここはさすがに人がごった返しています。



清水坂で初めて第九に出た時にご一緒したUさんとバッタリ!さすが1万人!

清水に行ったのには理由がありました。
舞台の裏の方にある地主神社さんに愛娘の良縁を願って絵馬をあげようと思っていたのです。

着いてみてガーン!
工事中で中にすら入れません。



S子ちゃん、道は険しそうだね。

中国人に占拠された感のある清水寺をあとにし、そのまま東山を北へ歩きます。

やがて、私の好きな青蓮院門跡へ。
ここの庭は落ち着きます。



しばしボーっとしてから、ここで娘の為に縁結びのお守りをいただいてさらに歩を進めます。

旅は続く・・・

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2018/12/05

3人で来ましたよね?

大阪城ホールを出て、そのまま本番後の中野クラスのアフターに行きたい気持ちを抑えて、一度ホテルに戻りました。
タキシードから普段着に着替えて妻と行ったのは日本橋にある中華の店『三国亭
落語に狂い始めて、今回も京都南座で歌舞伎を観てきた妻は、とうとう文楽にまで手を出し始めたらしく、先日買った文楽の本に、演者たちが通う店として、この三国亭が出ていたらしいのです。



思えば、昨年はとっても贅沢な寿司を喰ったんだから、ちょっとお高めな中華屋くらい行ってもいいかなという気持ちになっていました。

ここ、やっぱり美味しかったです。
名物の餃子はもちろん、豚のからあげとか八宝菜なんかも美味しい上に、後味がいいんですよね。




たまにするプチ贅沢もいいもんですね。
しかも、いつもは厳しい妻が「演奏に感動したから、ここは奢るよ」と。
ラッキー!

三国亭を出て、今度は地下鉄で天満へ。
去年、偶然見つけた大衆酒場『但馬屋』へ再訪したかったのです。



本物のラグビー者・Nくんはいるかな?

いくつかのオーダーをして、乾杯をしたところに、そのNくんが近寄ってきました。
あっ!という表情を見せてから、我々の元へ。

「どうも、お久しぶりです」
「覚えていてくれたんだ!J高校ラグビー部OBのNくんだよね?」
「覚えてますよ。確か、前は3人で来たんじゃなかったでしたっけ?」

その通りなんです。
去年は、ここに太も同行していたんですよ。

嬉しかったなあ・・・
こういう交流。

去年、一緒に撮ってもらった写真を見せて、今年もまた一緒に撮ってもらいました。



2人とも肥えたね。

但馬屋で飲んでいると、今朝も早くから京都観光をして、大阪城ホールに駆けつけた妻は、うつらうつらと船を漕ぎ始めました。

ホテルに戻るという妻と別れ、私は中野クラスのみんなが待っている梅田へ。

30人余りでやったアフターの2次会へ合流してみると、まだ20人余り残って和やかにやっていてくれました。
私が店に入って行くと、
「道楽者さん、遅いよ!」
「本当は、早くから来たくてその辺で待機していたんでしょ?」と。

しばらくやってから解散し、まだ飲み足りない5人で京橋のたこ焼き屋へ。

1234

そうかあ、考えてみたら、土曜も日曜も4軒ハシゴしちゃったんだなあ・・・

バカですねえ・・・私。

たこ焼き屋を後にし、同じホテルに泊まっていたSさんと連れだって歩きました。

Sさん、どちらかと言えばクラスで目立った仕事をしていた私の影で、実に細やかな仕事をし続けてくれていました。

「Sさん、あなたのフォロワーシップにどれだけ助けられたか。合唱をやって酒を飲むところで、こんなに素晴らしい人と出会えるなんて考えてませんでしたよ」
「道楽者さん、それは俺の台詞ですよ。中野クラスがいい人ばっかりだったから、今日の第九はずっとやばかったですよ」



旅は続く・・・


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熱量の分だけ

一万人の第九本番の朝がやってきました。
快晴です。
朝食は、いつもの立ち食いうどん。大阪の出汁は五臓に沁みます。



一度ホテルに戻って、ロビーで同じホテルに泊まっていた中野クラスのバーバラと落ち合って大阪城ホールへ。
いつも関西弁をまくし立ててクラスを盛り上げてくれるバーバラも、本番を前に少しナーバスになっています。
本番前の緊張感、悪くないですね。

噴水前には中野の仲間たちがどんどん集まって来ています。本番の衣装で写真を撮り合います。こんなに撮ってどうするんだと言いたいほど撮ってからいよいよ入場です。





恒例の席つめです。
見栄え良く席を詰め、逆に観客席を広げるという意味もあります。
私は動かなかったのですが、私の前列が何人かずれたのです。おかげで例のミスター音痴が目の前からいなくなってくれました。ラッキーです。



ゲネプロ、所謂通し稽古です。
昨日の丹念な練習が奏功し、明らかに良くなっています。この時点で、私の涙腺は決壊していました。

ゲネプロを終えて佐渡さんが一言「だから、本番だけちゃんとやってくれればいいって言ったじゃない」と。
つまり、本当によかったよ!と、言うことです。
気持ちが上がってきました。

長い昼休みの後に、いよいよ本番です。

今年は、1部の構成が素晴らしかった!
ドイツ人テノール歌手のベンヤミン・アップルさんを迎えて、佐渡さんの師匠であるバーンスタイン特集。
ウエストサイドストーリー好きな私としては、マンボ!やトゥナイトは感動したのですが、最後に演奏したキャンディードの「Make Our Garden Grow」
に痺れました。
良くも賢くもないけれど、家を建てて薪を割って庭を育てようって歌。
こう書くとバカみたいですけどね。これがいい歌でした。
第九に向けてグッと気持ちが上がってきました。

シラーの詩の朗読は有働由美子さん。
昨年の小栗旬さんがあまりにもよかったので、男性は難しいのではないかと思っていたので、いい人選だったように思います。
しかし、語りのプロも緊張したんでしょうね。
言い間違いもありました。
でも、じんわりと沁みるいい朗読だったんじゃないでしょうかね。

ラグビーと合唱の友である太の、亡くなったお父さんが好きだった第3楽章を経て、さあ第4楽章です。
ずっと座っていた我々も、ティンパニが鳴り、パッと場内が明るくなった瞬間にさっと立ち上がる瞬間に備えて微妙にカラダを動かし始めます。

その時が来ました。
サッと立ち上がる。
両手は前で組んだりせずに、自然に左右に伸ばして屹立します。
1万人のうちのたった独りの私。
誰かが私を注目して見ているなんてことはあり得ません。
そんなことは知っています。
けれど、1万分の1の責任を果たすべく胸を張って立つのです。

韓国人歌手であるキュウウォンハンさんのバリトンソロに従って男性全員が「フロイデ!」と。

そこから約20分。
私はずっと夢の中にいるようでした。
何度か言葉がつまりかけ、眼にはずっと涙が浮かびます。

初めての年が一番感動するんだろうなあと思っていました。
しかし、どうやら今年の第九が、過去最高に興奮状態で歌っていたように思います。

この夜のアフターで、中野の仲間とアフターで歌ったMのことを思い出して、その場所が来た時に涙が止まらなかったといっていた男性がいました。

そうなのです。
今年の私は、中野クラスのアフターや懇親会にフルにコミットしたのです。
場所を決め、週替わりで乾杯してもらう人を指名し、必ず全員に立って話をしてもらい、多くの主役が誕生するように腐心してきたつもりだったのです。

今年の感動は、中野クラスにかけた熱量の分だけ、本番で自分の胸に迫って来たのだろうと思います。

前日練習ではイマイチだった歌は、ゲネプロでぐっと良くなり、本番の演奏はといえば、終わった瞬間の佐渡さんの表情が、大成功であったということを教えてくれました。

スタンドで聴いていた妻も、去年より今年の合唱の音圧が凄かったと言っていました。

歌っている我々にも、そういう実感がありました。
万雷の拍手、そしてサイリウムを振りながらの蛍の光。

ハミングしながら聴いた、羽鳥さんの言葉も沁みました。
IT社会は、遠くの人を近くに、近くの人を遠くしたと言われています。

そうかもしれない。
でも我々は数か月前まで名も顔も知らなかった人たちと、手を携えて声高らかに、
世界の人たちが、まるで兄弟のようにお互いをいたわり合おうと歌い上げたのです。
あそこの空間には、変な計算や、邪念などが存在しないのです。

カーテンコールの中、私は、振り向いてアルトのところに座っている数人の中野クラスの仲間の方に目を向けました。
彼女たちも涙を流しながら手を叩き続けています。

この仲間は、基本的にここでお別れです。
打ち上げみたいなことはありますが、数か月間でぐっと仲良くなって行き、でもこれでパッと散りじりになってしまう一期一会な感じも寧ろ美しいのでしょう。

いい齢をした不浄な肥満おじさんである私は、この時だけは聖人になったような心持で、手を叩き続けていました。

旅は続く・・・

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2018/12/03

すし詰めでお好み

3回目の一万人の第九、過去2回と同様に背が大きいから後ろでいいよって申告をしているために、今回もアリーナの後ろから2列目でした。
しかし、与えられた席に行ってビックリ。
一番左端だったのです。
最近、じっと座っていると、左膝が痛くなってくる私としては理想的なポジションです。
左脚を伸ばしていられるからです。



しかし、デメリットとしては、バス仲間の声が聞こえづらく、むしろ左側から圧倒的なアルトの声が飛び込んで来るということがあるのです。
しかも、私の前の人が、なんというか非常に音痴の方で、大きい声で歌っているときはいいのですが、静かになると、その調子っぱずれな音が気になるのです。

試練です。

毎年、佐渡さんの指導の前に、我々をあっためてくれる大阪のK先生も、
「私は36回全てに参加していますが、今年はちょっとヤバイ気がする」
と言いながら、問題点を消す作業をしてくれます。

佐渡さんが出てきました。
指導することは、先日の佐渡練と変わりません。
そうなんだけれど、その指導に我々が応えきれていないということなのでしょう。
それでも丹念に歌をよくしていく作業に拘ります。考えてみれば、贅沢で幸せなことです。

あとは皆さんの明日の集中力で素晴らしい演奏会にしましょう!
と、前日練習を終えました。

さてアフターです。
アフター担当としては、何もない大阪城公園から一駅離れた京橋の店を予約してありました。
ホール近くに30名あまりの仲間が集合し、ぞろぞろと一駅分散歩しました。
最寄り駅はごった返していること、また、予約時間までは余裕があったので、そう判断しました。
初めてこのイベントに参加した人は、初めて一万人で歌った高揚感もあります。
そんなことを喋っていれば、20分なんてあっという間です。

予約していたのは、「ぼんくら家」という私にピッタリな屋号のお好み焼きやです。
みんなで歌うことを考えて、二階を貸切にしてもらってありました。
32名で一杯だと言われていた二階に、35名がすし詰め状態。
でも誰も文句など言いません。
むしろ「これくらいの方が、ギュッと固まれていいのよ!」と幹事に気を使ってくれます。













この日も、今年の中野クラス恒例となった全員スピーチを。
条件として、明日の本番に向けて一切ネガティブなことを言わないという条件をつけて語ってもらいましたが、上気したメンバーには、そんな条件は不要だったかもしれませんね。
最後に、いつものMを歌ってお開き。

翌朝のことを考えて、10時半には素直に解散としました。
明日は、朝9時から夕方6時まで大阪城ホールに缶詰です。

明日は、どんな日になるのかな?

旅は続く…

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踵を返して

土曜日、いつものシウマイ弁当を買って朝早く新幹線へ。
いつも私の旅は貪欲です。



今回の旅の目的は、もちろん一万人の第九に参加すること。
しかし、旅に出る以上、それだけで終われっこないのです。

同行の妻は京都で下車。寺社巡りをしてから南座で歌舞伎を観るそうな。こちらも貪欲です。

新大阪に着き、去年と同じ京橋のホテルにチェックインをしてから大阪に戻ります。


お目当ての「酒場やまと」に着いたのは、開店して少ししか経っていない11時20分。
既に満席、しかも10人近い列が出来ています。
恐るべしやまと。



30分ほど並んで席にありつき、とりあえずのビールと共に活車海老を生と焼きで。美味い!こんなに美味いのに一尾180円也。
寿司も一貫120円。
午前中から混むはずです。



やまとを出て地下鉄で天王寺へ。

かつて路面店だった店の家具調度品ばかりではなく、何もかもビルの中へ移築した名居酒屋である「明治屋」へ。


湯豆腐や煮魚となれば、ここは日本酒を注文したくなりますが、まだ昼過ぎ。しかも、この後に第九の前日練習もあるのでビールで我慢。



我慢と言っていますが、そもそも飲んでから練習なんかしていいのか?という疑問が残ります。
まあダメでしょうけどね。

明治屋、風格は最高ですが、店を切り回すお母さんの態度がちと感に触るので、あっさりと店を出ます。

練習までは時間があるので、前から一度は行きたいと思っていた四天王寺へ。
参道の雰囲気がいい。
その参道に気になる店が。まあ、先ずは参拝です。ほろ酔いだけど。

四天王寺、無学な私でも、日本史の教科書に四天王寺伽藍というようなことが書いてあったことを覚えています。
特殊な並びで塔頭が配されているのでしょう。

四天王寺に着くと鳥居があります。寺に鳥居?
神仏習合の時代からあったからなのかな?
まあいいや。
それよりも、四天王寺の建物が新しいのにがっかり。訊けば、ほとんど全てが昭和の建物だとのこと。
戦争や火事で焼けてしまったんですね。残念です。



建物が新しいと知るや否や、一気に興味を失ってしまった私がいます。
ほんのすこしだけ参拝をして、また参道を戻ります。

行きに気になった居酒屋の前を通過。さすがに昼間から3軒はないだろうと、店の前を通り過ぎて50メートル。
やっぱり簡単に来られるところじゃないんだからと踵を返して行ったのは「森田屋」



ここ、当たりでした。
カワハギの肝あえ、ぬた、ライムチューハイで1060円。しかも美味いし、店員さんもいい。
今後、天王寺で居酒屋へ行くのなら、間違いなく明治屋よりも森田屋を選びますね。

さて、そろそろ前日練習の時間です。
すわ大阪城へ!

旅は続く…

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