November 10, 2009

麻生市民館

「麻生市民館なんだけど、思わず小三治さんのチケット取っちゃったんだ。行かない?」
「どこ、それ?」
「新百合ヶ丘」
と、この独演会を誘われたのは2ヶ月くらい前のことでした。
行くんです。
どこへだって行くんです。
もうすぐ70歳になる師匠の噺なら、どこへだって行って聴いておかなければいけないんです。

昨年、放送された『プロフェッショナル・仕事の流儀』の小三治の回を見た人なら、みんなそう思うはずなんです。
あー、これは、今のうちに聴いておかないと後悔することになるな、と。

小田急線快速急行ってやつは恐ろしく早いですね。
下北沢の次は新百合ヶ丘まで止まらないんです。
思っていたよりも遥かに早く川崎麻生市民会館に到着しました。

口開けは、弟子の一琴の『権助芝居』
勉強熱心な一門だけあって、やはりそれなりに聞かせます。
驚いたのは、その一琴が下がったあとです。
出囃子は、小三治の二上がり鞨鼓です。
「えっ、もう小三治なの?じゃあ、今日は2回話してくれるってこと?」
その通りでした。
マクラもたっぷりの『転宅』と、少しの休憩を挟んで『小言念仏』。
つまり、あとは小三治オンリー!

素晴らしい切れ味そしていつもの心憎い『間』

「皆さん、NHKのあれ見たでしょ?あれは、本当に暑い誰でもへばりそうな時をチョット流しただけですよ。俺はまだまだ大丈夫だよ!」
こちらの心を見透かしたような師匠の言葉に安堵しながら大笑いをさせていただきました。

反省会は新宿に戻って『思い出横丁』
安っぽいやきそばとビールは、最高の取り合わせです。

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お疲れさまです

もし息子の学校が準決勝に進出していれば、間違いなくドキドキしながらそれを観戦に行くはずでした。
敗退によってその予定は消えたので、久しぶりに自分が出るオーバー40の試合に川口まで向かいました。
スクーターで。
なぜスクーターなのか?
それは、1時キックオフの試合が終わるや否や、味スタに急行し、あまり好きではない浦和を東京が完膚なきまでに叩きのめすシーンを見たかったからです。
スクーターであれば、渋滞をすり抜け、駐車もスタジアムのすぐ脇にできるのです。

このところ集まりが悪く、今回も50歳代あるいはアラ還の先輩たちを取り揃えた我がほうは、遥かに若い敵に食い下がったものの、やっぱり負けてしまいました。
試合開始が少々遅れたこともあり、顔だけ洗って川口を出たのが2時15分。東京対浦和戦のキックオフは3時です。
もちろん遵法速度で安全運転で、途中牛丼を買って調布まで辿り着いたのは3時25分頃、スタジアムの外までアウェー側の「うぃーあーれっず!!!」という声ばかりが聞こえてきます。
「そんなに何回も言わなくてもレッズだって分かっているよ!」と、ツッコミを入れながら久しぶりに4万人を超える観衆が入った味スタに入っていきました。

私も疲れたけれど、数日前にナビスコ決勝を戦った東京はとても疲れているように見えました。
このところあまり目にしなかったロングボールで打開しようとしていたことが、それを証明していたように思います。
どうってことのない、1回だけいいシュートを飛ばした浦和に負けました。

心に去来していたのは「風呂に入りてえ」という気分だけでした。

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November 08, 2009

お茶汲み

土曜日、朝6時すぎから11時過ぎまで半日働いてから秩父宮に行きました。
東海対日大、早稲田対日体みたいな、何とは無い試合にこそ意外な楽しみがあるのではないか?と、ちょっぴり期待しての観戦でした。
期待は裏切られました。予想通りの結果、しかも、劣勢のチームに意地も工夫も感じられない残念な午後となりました。

約束していたわけでもないのに「秩父宮です。来ていませんか?」とメールすると、「もうすぐ着きます」と間髪いれずに返信をくれた、気のいいKさんと試合後、原宿から代々木へと散歩の果てに入った『紅とん』で一杯ひっかけてから吉祥寺に向かいました。

この日は、毎年楽しみにしている小三治独演会があったのですが、チケットが一枚しか手に入らず、代表で楽しんで貰った、Tさんと落ち合って、小三治が何を話したのか聞くつもりだったのです。
ここ数年、吉祥寺で噺を聴き、西荻でひっかけるというのが恒例化していたのですが、異常ともいえる昨今の小三治人気の前に屈した格好になっていました。

5時開演だから7時過ぎには終わるでしょう。だから7時半くらいに会いましょう!
という話になっていたのですが、吉祥寺に着いたのが6時50分。
この時間なら前進座まで行って前で待っていようと歩き始めました。
着いたのはちょうど7時、まだ終演の気配は感じられません。
劇場横の入り口に耳でも当てれば中の様子が聞えないかとガラス扉を少し引いてみるとスッと開いてしまいます。さりとて語りが聞えるはずもなく、中をうかがっていると女性の方が「何か?」というような感じで寄ってきました。
「あのお、連れを迎えに来たのですが、まだ終わりませんか?」
「いえ、やっとマクラが終わったところです。どうぞ、中でお待ちください。」と、意外なことに中に入れてくれたのです。
トイレを借り、ホールの扉まで近づけば、今度こそ少しは声がとにじり寄っていくと、今度は男性係員が「何か?」と聞いてきます。
「迎えに来たのですが、そこのソファーで待っていていいと言われたものですから・・・、まさか中に入ったりしてはいけませんよね?」ダメもとで聞いてみると、あっさり「いいですよ。立ち見なら」と夢のようなことを言ってくださいます。
マクラが終わったところと言っていましたが、実際にはまだ本編には入っていず、廓の話をしています。
もしかして『付き馬?』と必要以上の期待をしましたが、始まったのは『お茶汲み』でした。

前進座の心の広い係りの方、ありがとうございました。

来年はちゃんとチケットを買って入りますからね。

反省会は西荻『こぎく』
小三治フリークのNさんも、小三治の『お茶汲み』は聴いたことがなかったようです。
犬も歩けば棒にあたる。
動けば動いただけなんだか楽しいことが落っこちているのだなあということを再認識いたしました。

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November 04, 2009

超モダンサッカー戴冠

FC東京のソシオになって9年。
とうとう2つ目のタイトルを獲ってくれました。
ナビスコカップ決勝で、難敵、川崎フロンターレを見事に破りました。

前日、普段はあまり気合の入っていないHに、
「何時頃出る?」と、メールしたところ、
「5時15分西武柳沢発、武蔵関には5時19分」
と、事も無げに返信が帰ってきました。
Hがやる気なら、東京はきっとやってくれるでしょう!
そう思いながら、14時過ぎにキックオフになる試合を見に、暗いうちから家をでることと相成りました。
国立競技場には多くの徹夜組の後方にドンドン列が長く続いて出来ていきます。
千駄ヶ谷門から連なる行列は、ホープ軒手前で折り返し、また千駄ヶ谷門に向かって伸びています。
朝の6時の状況です。
世界1・2を争うようなチームが、本気の試合をするというのに、開門前に来る人が数えられるようなラグビー好きの人々には理解しえない状況です。

観戦仲間の努力もあり、爆心地から少し離れたゴール裏最前列を確保できました。
開門は10時40分、試合開始までには、まだ3時間半もあります。

頭がボーッとしながら見始めた試合は、時折ピンチがあったものの、全員がボールを失わないように繋ぎつつ、相手を崩していく、最近ぐっと質の高くなった東京のポゼッションサッカーによってゲームを支配し続けています。
私が「最後列にいる今野とブルーノが、結局はボランチの役割をしているんだよなあ・・・」と、言うと、
「そう、東京は梶山と米本も含めた4ボランチシステムなんだよね」と、観戦仲間から常識的にはありえない発言が飛び出してきました。
モダンを超える超モダン。

そんなことを言っていると、前日ニューヒーロー賞を貰った米本が、目の覚めるような弾丸ミドルを決めてくれました。
ゴール裏はお祭り騒ぎです。
すぐに取り返される病気を持った東京です。安心など出来るはずがありません。
それでもなんとか前半を乗り切りましたが、試合巧者川崎のこと、後半に入り大きな戦術変更をしてくるのではないか?と、心配していましたが、逆に平山が値千金のヘッドを決め、あとは守りを固めて、外国人3人を前線に揃える川崎フォワードを完封してくれました。

2004年、早々に退場者を出し、浦和相手に120分を守りきり、PKで初優勝したあの感激には届かなかったものの、首都東京に結実しつつある現代サッカーは、堂々と予想を覆す結果をもたらしてくれました。
2-0、しかも2点目は平山と、小学校3年生のいっちゃんが予想した通りの結果でした。

この日、とても珍しいことに私の家族が4人がスタジアムに勢ぞろいしました。
そうなったのは、日曜日にGラグビー部が敗れたことにより、息子の練習がオフになったからです。
歓喜の観戦仲間たちと別れ、東京トンテキで肉を喰らい、いろいろな意味で満腹となって帰路につきました。Dsc0135000


ブレディースローカップで感激し、息子の先輩たちの引退にもらい泣きをして、東京の優勝を見届けた4日間。
疲れました。

フットボールな週末、完。

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November 02, 2009

やっぱラグビーが好きだから

11月に入ったというのに、半袖でいられるような陽気の中、秋季大会3回戦が行なわれました。
息子はリザーブなので、この前とは違い、緊張感も半ばという感じです。
ブレディースローの余韻が冷めぬ日曜日、朝から洗車をして会場に向かいました。
相手は昨年も準決勝で敗れたH高校。
数年毎に花園にも出ている強豪です。
こちらはキャプテンでありスタンドオフでもあるM君が怪我から帰って来てくれましたが、フルバックで獅子奮迅の活躍を見せていたバイスキャプテンのH君が、こともあろうに体育のバスケで怪我をして欠場という残念なことになってしまいました。

気合が空回りしたのか、前半はやることなすこと上手く行きません。
今まで見たことのないようなタックルミスも多く、相手は着実に得点していきます。
前半の最後に1本獲られ、0-22になったのが痛かったなあ・・・
17点であれば、1本獲り返せば逆転の可能性が見えたかもしれなかったのに。

後半に入り、やっと尻に火がつき、1本獲り、なおも何度かチャンスを作りましたが、結局あわやというところまでもっていけずにノーサイドとなりました。
7-27完敗でした。

着替えを済ませた後、監督・コーチ・部長の訓示に続いて、この日を持って実質的に引退となる3年生一人ひとりが挨拶をしました。
泣きながらうつむきながらの挨拶が多かったので、円陣の後方にいる私の耳には、なかなか生の声が届いてきません。
そんな中、印象的だったのは、ラグビーではなく体育での思わぬ怪我で欠場したH君の挨拶でした。

「今日は出られなかったけれど、替わりに出た奴もいるし、あんまりどうとも思わない。俺、試合だけのためにラグビーをやっていた訳じゃあないから。じゃあ、なんでラグビーをやっていたのか?それは、俺、やっぱラグビーが好きだったから・・・。本当に大好きだったから・・・。」
笑顔で意外なことを話すHくんの瞳からは大粒の涙が流れていました。

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