ようこそ楕円の国へ
あれは、息子が何歳の時だったでしょうか?
幼稚園から始めたラグビースクールで、一番はじめに全員でグラウンドを1周する恒例の練習中でした。
おそらく小学校低学年だった息子が、
「ねえ、おとうさん、ぼく何年生になったらラグビーやめていいの?」
と、聞かれた時には閉口しました。
中学校に入り、チームではそれなりに活躍できるようになった息子でしたが、菅平の合宿にバスケットの練習を1日だけ休ませて行ったところ、もらえるはずだった背番号がもらえなくなってしまったと不満顔をしていました。
その後、妻の入院中に、私の枕元にきて「ラグビーやめたいんだけど・・・」と、言われた時には、来るべき時が来たか・・・という淋しい思いをしました。
バスケットを本当に一生懸命頑張っていました。
結果、チームではキャプテンでありトップスコアラーとなり、東京都の選抜候補の練習まで呼ばれるところまで成長しました。
高校の自己推薦入試の調査書には、「貴校バスケットボール部のインターハイ出場に貢献したい」と結んでいました。
これだけペラペラとなんでも話さないと我慢できない私が、「高校に入ったらラグビーやれば」という言葉は、飲みこみ続けてきました。
あいつはバスケなんだ。そうなんだ。それも悪くはないじゃあないか。
と、いつも反芻してきました。
ラグビー仲間からは、「あいつはラグビーやんないの?」と、いつも言われたけれど、
「バスケじゃあないんですか」と、言い続けてきました。
今日、奴の口から「お父さん、ラグビー部に入るよ。」という夢のような発言が飛び出してきました。
一般的に合格するのは簡単でない今の高校に受かったときも、私はその事実をあまり大きなものと感じませんでした。
しかし、今日のラグビー部入部表明は、本当に嬉しく思いました。
奴が、もしラグビー部に入るようなことがあったら、このコラムを読ませようとプリントしてかばんにしまってありました。
ついにそれを渡す日が訪れてくれました。
そのコラムの中で、藤島大氏は、
「ラグビーの宇宙へ細い足を踏み入れた新人たちに、本コラムの場を借りて、声をかけさせてほしい。」
と、語りはじめ、
「ラグビーは自由だ。そして、あなたは幸運なのだ。」
と、結んでいます。
息子は、「お父さんが、ラグビー部に入って欲しいって言いたそうにしてたのは分かっていたよ。」
「高校に入った時は6:4くらいでラグビーにしようかなあ・・・と、思っていたんだ。体験練習に出て、ボールをもって真っ直ぐ走れる爽快感を味わったときに、やっぱりいいなあ・・・と、思ったりしたけど、やっぱり同級生の奴らの雰囲気がよかったのが一番大きかったなあ・・・。それと円陣の感じだね。」
「円陣の感じってなに?」
「バスケットの円陣はクールなんだよね。1・2・3・ウェイ!って感じでね。でも、ラグビーの円陣は熱いんだよね。今日も、キャプテンが何かを言うと全員がキャプテンの目を見てきちっと返事をしてた。バスケット部の時、何回「話しをちゃんと聞け!」って言ったか分からないよ。そういえば、Wクラのケンスケ君の円陣は、凄かったなあ・・・寒い時期でアップもそれほどしていなかったのに、円陣を組んでキャプテンの気合の入った声に返事しているだけで身体が熱くなってきたもんなあ・・・。」
息子よ!父は嬉しい!
本当に嬉しい!
君に一言だけ言っておきたい。
毎日、首の鍛錬だけは怠らないでくれ!怪我だけはするなよな!


Comments
おめでとうございます。
↑この一言にすべてを集約しました。
それでは、おやすみなさい。
Big I
Posted by: Big I | April 15, 2009 at 11:15 PM
道楽者さんのライフスタイルに憧れているものとして、さらに憧れが増しました。
羨ましいです。
宴席を延期して正解でした(笑)。
Posted by: しゅうじ | April 16, 2009 at 08:47 AM
真にラ式人生が永遠になったことにお祝いを申し上げます。
Posted by: 太 | April 16, 2009 at 09:54 AM
おめでとうございます。息子さんは、お父さんの気持ちをちゃんと受け止めてくれていたんですね。定山渓に来たときに、車の中で話していた理想のシナリオが完成しましたね。
これでまた、定山渓に来る理由ができましたね。
Posted by: たぬき親父 | April 16, 2009 at 07:47 PM
やはり戻ってきてくれましたか。何よりです。
愚息のチームと定期戦があるのでしょうか。
その折には親馬鹿丸出しで応援しましょう。
それにしてもよかった、よかった。
Posted by: 茨城の民 | April 16, 2009 at 11:22 PM
おめでとうございます。
結局息子は、父の背中を見て、決断するものだと思います。
私もそうでした。
Posted by: 安納 | April 17, 2009 at 08:22 AM
良かったですね!自分のことのようにうれしいです。丸忠で祝杯あげましょう!!
Posted by: N | April 17, 2009 at 09:35 AM
みなさんコメントありがとうございます。
そして『よし!祝杯だ!』と、誘ってくれる方が沢山いて身体がもちそうにありません。
でも目出度いからいいですよね!
Posted by: 道楽者 | April 17, 2009 at 03:13 PM
バスケをやってたことは、
決して遠回りになっていないはずですよ。
M君に乾杯!
・・・あ、それからお父上にも。
Posted by: N村 | April 17, 2009 at 08:14 PM